外国人の方で永住権なし(永住許可がない方)でもお金を借りることはできます。
ポイントは3つ。
- 安定した収入が見込める方
- 本人確認ができる物を所有している方
- 日本での在住期間が一定以上の方
です。
永住権なしでお金を借りるのであれば、
- 消費者金融(カードローン)
- クレジットカードのキャッシング枠
が現実的にお金を工面できる方法です。
消費者金融であれば永住権の有無は問われない
消費者金融の申し込み条件を見てみるとわかりますが、永住権の有無は問われていません。
例えば大手の消費者金融の申し込み条件を見ても必要としている物は、
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 本人確認書類
です。
外国人の方であれば、上記3点のうち2点を用意できれば問題ありません。
あとは申し込みする本人を確認できる書類を用意できることです。いわゆる本人確認書類が必要となり、本人確認書類として認められている物は以下となります。
- 運転免許証
- パスポート
- 住民票
- 健康保険証
- 各種保険証
- 印鑑証明書
- 住民基本台帳
本人確認書類は1点だけではなく、2点以上の提出が必要となる場合もあります。
消費者金融名 | 提出する本人確認書類 |
---|---|
プロミス | 運転免許証(1点のみでOK) パスポート+健康保険証、もしくは住民票(2点の提出) |
アコム | 運転免許証、保険証、パスポート、マイナンバーカードから2点提出 (スマホアプリからの提出なら1点でOK) |
アイフル | 運転免許証、住民基本台帳カード、個人番号カード(1点のみでOK) |
会社名 | 永住許可 | その他 |
---|---|---|
三井住友銀行カードローン | 不要 | 日本に6か月間以上滞在 & 漢字の読み書きができること |
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | 必要 | 在留カードの場合は永住者であること |
みずほ銀行カードローン | 必要 | 在留カードの場合は永住者であること |
楽天銀行スーパーローン | 必要 | 在留カードの場合は永住者であること |
じぶん銀行カードローン | 必要 | 在留カードの場合は永住者であること |
イオン銀行カードローン | 必要 | 在留カードの場合は永住者であること |
銀行でも三井住友銀行のカードローンだけは永住権なしでも借りられます。
お金を借りたければ安定した収入は必須条件
消費者金融でお金を借りるのであれば、安定した収入は必須条件となります。
外国人の方に限らず、安定した収入が見込める方でなければお金を借りることはできません。
安定した収入は正社員や公務員でなくても、契約社員やアルバイト、パートの方も見込まれると判断されます。
つまり雇用されている方であれば、安定した収入があると判断されます。
個人事業主、自営業者も収入があると判断されますが、安定した収入という面では不安要素があるため、雇用されている方と比べると借り入れする際の審査は厳しくなります。
年収がどのくらいあるのか?で借りられる金額の上限は決まります。
借りられる金額は年収の30%以下と考えておいてください。それ以上の金額を希望しても借りることはできません。
日本に在住している期間は長い方が良い
日本に住み始めてから数年経っている(在住期間が長い)方のほうが借り入れ時の審査は有利に働きます。これは安定した収入と関係しているとも言えます。例えば、
- 日本に来てから働き始めて3ヶ月の方
- 日本に来て5年経過、同じ仕事で働いている方
この2人の場合であれば、同じ仕事で5年間働き続けている方のほうが、安定した収入もあると判断されるため、審査にも通る可能性は高いと考えることができます。
ただし借りる際の審査において、在住期間は審査項目の一つです。10年日本に住んでいるからといって必ず審査に通るわけではありません。
外国人だと消費者金融の審査は厳しくなる?
外国人(外国籍)の方だからといって、審査が厳しくなることはありません。
ここまでで説明した通り、
- 申し込みに必要な条件をクリアしている
- 安定した収入がある
この2つをクリアしていること、そして日本語の理解(読み書き)ができる方であることです。
日本語に理解がある方、少なくともこのページを読める方であれば、日本語の読解はできている方でしょう。また申し込みも今ではWEB申し込みが主流です。
文字として書けなくても翻訳機やGoogle翻訳を利用すれば、申し込みすることはできるでしょう。
該当される方は少ないと考えられますが、信用情報に傷がついている方は審査で落とされる可能性が高くなります。
例えば、過去にお金を借りて踏み倒したことがある方、今既にどこかからお金を借りており、返済をしていない方であれば、審査に通過できない可能性が極めて高くなります。
例えば返済が長期間できていない方であれば、その旨が信用情報に記録される=傷がついてしまっている状態となるため、審査に落ちる可能性は非常に高くなります。
消費者金融を利用するにはどうしたらよいのか?
申し込み条件他、クリアしている方であれば、以下の手順で申し込みはできます。
- インターネット申し込み
- 仮審査の結果待ち
- 本審査へ進む
- 必要書類の提出(本人確認書類)
- 勤務先への在籍確認
- 契約手続き
- 契約完了
- 借り入れ
審査は一般的に仮審査と本審査にわかれています。
仮審査では申し込み時に入力した情報と信用情報機関のデータから審査されます。そのため申し込み時の入力する情報は間違えのないようにすること、また嘘は入力しないように注意しましょう。
本審査へ進みますと、本人確認書類の提出(WEB上からアップロードする等)の他、勤務先へ在籍確認の電話がかかってきます。
在籍確認とは申し込み時に入力する勤務先で働いているのか(在籍しているのか)を確認します。
この在籍確認の電話は申し込みした本人が電話に出なくても、在籍していることが確認できれば問題ありません。
本審査も通過すれば、契約手続きへ進みます。無事、契約手続きを済ますことができれば、お金を借りることができます。
消費者金融の場合、契約を自動契約機で行い、その場でカードを発行してもらうか、振込融資してもらう方法かを選べます。
振込してもらえる金融機関(銀行等)の口座をお持ちの方であれば、振込融資は最も早く借りることができるでしょう。
永住権(永住許可)があればどこでも申し込みできる
逆に永住権(永住許可)がある外国人の方で申し込み条件をクリアしている、安定した収入があれば、どこでも申し込みできます。
消費者金融はもちろん、銀行から融資を受けられる可能性もあります。
ちなみに永住許可を申請できる方とは、以下の要件を満たしている外国籍の方です。
- 1 申請人本人(日本での滞在を希望している外国人本人)
- 2 代理人申請人
本人の法定代理人 - 3 取次者
(1)地方出入国在留管理局長から申請取次の承認を受けている次の者で,申請人から依頼を受けたもの
ア 申請人が経営している機関又は雇用されている機関の職員
イ 申請人が研修又は教育を受けている機関の職員
ウ 外国人が行う技能,技術又は知識を修得する活動の監理を行う団体
エ 外国人の円滑な受入れを図ることを目的とする公益法人の職員
(2)地方出入国在留管理局長に届け出た弁護士又は行政書士で,申請人から依頼を受けたもの
(3)申請人本人が16歳未満の場合又は疾病(注)その他の事由により自ら出頭することができない場合には,その親族又は同居者若しくはこれに準ずる者で地方出入国在留管理局長が適当と認めるもの
引用元:法務省 永住許可申請
もしこのページをご覧くださっている方で、上記要件をクリアしている方で急ぎでお金を借りる必要がなければ、永住許可の申請も視野に入れましょう。
クレジットカードを持っている方ならキャッシング枠を確認しよう
クレジットカードをお持ちであれば、キャッシング枠を確認してみましょう。
キャッシング枠に限度額が設けられている方であれば、お金を借りることはできます。例えば限度額30万円とあれば、30万円は審査なしで借りることができます。
もしクレジットカードをお持ちでない方であれば、消費者金融と同様、永住権なしでも在留カードを所有している方なら申し込みは可能です。
注意が必要な点として、在留カードの在留期限です。できれば期限まで1年以上ある方のほうがクレジットカードは作りやすくなります。
あとは外国人の方でも作りやすいクレジットカード(地方銀行やゆうちょ銀行、また発行されやすい楽天カードなど)へ申し込みしましょう。
まとめ
外国人(外国籍)の方で永住権がない方でも、
- 在留カードか特別永住者証明書、本人確認書類がある
- 収入があると判断される方
- 在住期間が長い方
であれば、お金を借りられる可能性はあります。
借りる先としては消費者金融が審査のハードルも低く、申し込める先もあります。
消費者金融からお金を借りられるかは審査次第となりますが、在住期間以外にも今の職場で何年働いているのか(勤続年数)など、様々な項目から審査されます。
過去にお金を借りた時に問題を起こしている(返済しなかった、返済が長期間何回も遅れた等)方は審査に落とされる可能性が極めて高くなります。
審査に通過し、契約を無事済ますことができれば借り入れできます。
またクレジットカードをお持ちの方であれば、キャッシング枠を確認し、限度額が設けられていないか確認しましょう。この場合は審査なしで借りることができるため、確実にお金を工面できる方法といえるでしょう。